上高地へのクラシックルートを歩く「島々~徳本峠越え」

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晩秋のある日、上高地へのクラシックルートである島々~徳本峠を越える道を歩いてきました。

今回のコースは、以下のとおり。
島々バス停~二股~岩魚止小屋~徳本峠小屋~明神~上高地(泊)

「この徳本峠越えは近代登山のプロローグを演出した歴史的な登山道(昭文社「山と高原地図」より」)で、
上高地の父と慕われるウォルター・ウェストンや
上高地を舞台にした小説「河童」を書いた芥川龍之介らも歩いた道です。
毎年6月のウェストン祭の際には、ウェストンを偲んで、この徳本峠越えのルートが歩かれています。



本当を言うと、紅葉に合わせてもう少し早い時期に歩きたかったのですが、
天気予報に翻弄されている内に、季節は晩秋になってしまいました。
このルートは以前から歩いてみたいと思っており、
昨年もかなり具体的に計画していたのですが、
諸々の事情により、今年同様11月の声が聞こえる時期になってしまったため断念。
という経緯があったので、少々紅葉の時期は過ぎてしまったけれど、
決行することにしたのでした。

結論を先に行ってしまうと、山歩きには時期ってやっぱり重要です。

沢沿いの道は寧ろ好きな方なのですが、
それにしてもこのルート、
徳本峠直下の登りに至るまでの緩やかな道があまりにも長い!
新緑や紅葉の時期ならば、葉っぱを楽しみながら、楽しく歩けると思うのですが、
島々谷沿いの紅葉の終わった日陰の道を歩くのは、あまりにも辛過ぎた。
景色を楽しみながらのんびり歩きたい我々には、修行みたいな道のりでした。

島々から上高地までコースタイムで10時間、
距離にして23.4㎞の道のりを1日で歩けたことは自信になったけれど、
もしもまた歩く機会があるとしたら、新緑か紅葉の季節がいいな。



今回我々は上高地がゴールでしたが、
昔の人々は、徳本峠越えはほんの序章に過ぎなくて、
そこから槍やら穂高やらに登ったのだから、その体力に感心します。
芥川龍之介みたいに、島々~徳本峠を越えて槍ヶ嶽に登ってみたいけれど、
それはまたいつか別の機会に。体力もないことだし・・・。



それにこのルート、やたら長いのですが、
さすが山のことをよく知っている昔の人が開いたルートだけあって、
全行程非常に歩きやすい。
ただ沢沿いの斜面に付けられたルートなので、
度重なる台風により、崩落個所も多く、通行に緊張する箇所も多々ありました。

やっとのことで島々谷を抜け出して、
徳本峠直下の登りらしい登りが始まると、谷底の暗い道とは雰囲気が一変。
里山みたいな陽だまりの登山道に、心底ホッとしました。



また、全行程を通じて眺めがいいのは、徳本峠だけなので、
島々から上高地入りするのも勿論いいのだけれど、
そこから槍や穂高に登るのでなければ、
上高地から徳本峠に上がって、霞沢岳をピストンした方が楽しめるかもしれません。

この日島々から徳本峠に入ったのは、我々が見た範囲では我々を含めて15人位。
その時点で既に徳本峠小屋は満員御礼だったようなので、
上高地から徳本峠を目指す人の方が圧倒的に多いみたいです。
でも、それが正解かもしれません。



※2011年10月30日放送のNHKの小さな旅「徳本峠~霞沢岳」の再放送は、 11月5日(土)午前5:15です。
 見逃した方は是非。





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二股までの林道沿いの紅葉




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沢沿いの道。紅葉の名残も。




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徐々に徐々に傾斜が出てきます。




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島々谷を抜け出した陽だまりの登山道には、
天然のドライフラワーと




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ポカポカ陽気に、狂い咲きのスミレちゃんまで




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徳本峠を登り詰めると、正面には、
ウェストンも涙したという穂高連峰




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赤い屋根がラブリーな徳本峠小屋
もう小屋締めの準備が始まっていました。




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小屋の正面には、八ヶ岳南部の峰々が浮かびます。
左から、天狗岳~硫黄岳~横岳~阿弥陀・赤岳




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約20㎞黙々と歩いたら、河童橋に辿り着いた。
ちょっと不思議な気分。




さて、今宵は、河童橋のそばの山小屋風旅館に宿泊です。
お風呂とお食事が楽しみだな♪

この記事へのコメント

mana
2011年11月02日 11:15
紅葉の時期は過ぎてしまったけど、このクラッシックル-トはとても良さそうですね。
新緑のころもまた良さそう 人も少なそうなのでのんびり楽しめる?
また一つ歩いてみたいコ-スが増えました。
管理人(p******a)
2011年11月02日 12:03
manaさん、コメントありがとうございます。

このルート、非常に歩きやすいのですが、なんせ長過ぎます!
歩かれるなら、新緑か紅葉の頃がいいと思います。
人も少ないし、おすすめです。

manaさんだったら、
更に槍穂高へ楽勝で行けちゃうのだろうな。
2011年11月02日 17:44
明日からクラシックルート経由で霞沢岳、上高地を歩こうかと思ってます。参考になりました。ありがとうございます。歩かれたのは10月末でしょうか、、それより更に遅く晩秋の晩秋です^^;小屋も締まっているはずなので静かにテント泊にて。
ぱんだ
2011年11月02日 18:05
ハンスさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

歩いたのは10月末というか、先週です。
テント泊いいですね。
峠の天辺、
穂高を正面に望む位置にテントを張ってた方がいましたので、
ハンスさんも是非その一等地に。

霞沢岳とセットで登られるなんてうらやましいです。
ひたすらロングなコースなので、お気を付けて。

ハンスさんのブログの充実ぶりに驚きました。
少しずつ拝見させていただきます。

お気を付けて、行って来てください♪
2012年10月05日 16:02
今夜京都を出発して明日から同じルートを歩いてきます。
わかりやすい日記をありがとうございます。
しっかり参考にさせて頂きます☆
しろくま
2012年10月05日 17:30
コメントありがとうございます。
ハショリ過ぎのレポですが、少しでも参考になったらうれしいです。
お気を付けて、行って来て下さい。
紅葉が見られるといいですね♪

実はこの三連休、上高地から霞沢岳ピストンも考えましたが、
徳本峠小屋の予約が取れず、断念しました。
他のお山に行ってきまーす(^-^)/