富士見の低山で、まさかの道迷い

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2013年初の富士見の山は、子抱き富士を見に精進湖畔の三方分山へ。

登山口から雪があり、嬉し愉しのプチスノーハイク。
女坂峠までは傾斜も緩やかだし、葉の落ちた明るい雑木林だし、とっても気持ちよく歩けました。

山頂からの富士山は、富士山の山頂付近に雲が掛かってしまったけれど、まずまずの眺め。

下りは、稜線を精進峠~パノラマ台まで行ってみるつもりでしたが、
西の南アルプス方面の山々に雪雲らしき雲が掛かり、
凍傷になりそうなほど冷たい西風が吹きだしたので、
精進峠から下ることにしました。



ところが、精進湖峠から山田屋ホテルまでの下りで、まさかの道迷い。

雪があったので踏み跡を辿って歩いていたら、
いつのまにか登山道を外れてしまったようで、
おかしいおかしいと思いながら踏み跡があるからと思い前に進んでしまいましたが、
涸れ沢に行き当たった所で登山道を外れたことを確信。

上を見上げると境界の赤い標石が見えたので、ほぼ真上に登り返してみたものの、
「山梨県」と書かれた単なる標石でしかなく、
「さて、どうしよう?」と途方に暮れていたら、
木陰からこちらを窺う日本カモシカを発見。
「あいつら何やってるの?」という感じで、しばらくこちらを見ていましたが、
やがてくるりと向きを変えて行ってしまいました。



さて、どうしよう?
高度計を持っていないので、標高は分かりませんが、
湖面も近くに見えていたし、民家も結構近かったので、かなり下ってきていたことは間違いなく、
このまま強行突破しても湖畔に降りることはできそうでした。

ただ、登山道を外れるとこんなにも歩き辛いのかと辟易するほど、
地面に覆い被さる枯れ枝は歩くのに邪魔だし、
火山灰(?)の地面は崩れやすく、
足場にした古い切り株が足を退かした途端、地面から抜けて転がり落ちていくのも恐ろしく、
軽アイゼンを装着したままだった足元も雪のない箇所を歩くには歩き辛くて、
近くに見えるけど、精進湖畔を走る道路までは意外に遠いはず。

だったら、このまま前に突き進むよりも、登山道に戻って登山道を歩きたい。
それに今なら、まだ登山道を外れてからそんなに来ていないはず。
ただ、境界の標石を目指して、直登したのはちょっと失敗だった。

それに何よりも、精進湖峠からの下りで、途中までは確かに正規の登山道を歩いていたのは確かなので、
どこで踏み跡に騙されて、登山道を外れてしまったのか、検証したかった。

そんな訳で、カモシカさんに道迷いを思いっきり見られたところで、冷静になり、
元来た道を戻ってみることにしました。
赤い標石を目指して無駄に直登してしまいましたが、
さっき行き詰った涸れ沢からはそんなに離れていないはずだし、大体の方向は分かっていたので、
踏み跡を探して、来た方向へ進んでみたところ、意外とあっけなく、踏み跡に復帰。



後で思ったけれど、雪があったから、踏み跡を辿って歩いていて登山道を外れてしまったとも言えるし、
雪があったから、踏み跡を辿って登山道に戻れたとも言える。

雪がなければ、登山道を外れれば地面の踏み心地が変わるから、登山道を外れたことに気付いたと思うし、
雪がなければ、道に迷った時点で自分たちがどこをどう歩いてきたのかも分からなくなって、
元の道に戻れなかったかもしれない。
その場合、かなり下ってきていたこともあって、前に突き進むしかなかったと思う。

今まで道迷い遭難の記事や本を読んだことはあったけれど、
こんなにあっけなく道に迷って、自分がどこから来たのかも分からなくなる可能性があるとは驚きだった。
ある意味、とても貴重な体験だった。

道迷いの最中にカモシカに会って冷静になれたこと、
稜線が強風だったためにルートを短縮して下山していたために時間にかなり余裕があったことが、
今回正しい判断ができた要因だと思う。

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ここが問題の登山道からそれた箇所。
画像下方向から歩いてきて左斜め上に行くのが正規のルート。
左に下るのが踏み跡。

間違いのルートには木の枝を置いて通せんぼしてきました。
誰かのお役に立てたらいいな。

明らかに正規の登山道よりも間違ったルートの方が踏み跡がしっかりしてる。
おそらく、この日にあるパーティーがこのルートで下山していて、かつ強行下山している。
と言うのは、正規のルートにはこの日のものと思われる踏み跡はなかったから。

ついでに、間違ったルートに前日以前に落としたと思われる凍ったタオルが落ちていたので、
前日以前にも誰かが間違えてそのまま強行下山している。
なぜなら、正規の登山道に戻ろうと引き返していれば、落としたタオルは拾うはずだから。

精進湖も民家も結構近くに見えていたので、そのまま行こうと思えば行けたのでしょうが、
(実際行かれてると思われる)あのバリルート、そこそこ大変だったと思います。



実は同行者も、道迷い中に軽アイゼンをなくしてる。
正規のルートに戻ってしばらくして凍った斜面が出てきたところで、
ふと足元を見たら、軽アイゼンが片方ない!ということに気付いた。

いつもだったら、外れた時点で足が軽くなって気付くはずなのに、
気付かなかったということはそれだけ無我夢中だったということなのでしょう。

アイゼンを探しに来た道を戻ってみましたが、見つけることはできませんでした。
山に落とし物しちゃって、ごめんなさい。



最近、山行がマンネリ化していて、山に向き合う態度もいい加減になってたから、
山の神様が「けしからん」と試練を与えたのかもしれません。

でも、ホント、「低山を侮るなかれ」ですね。
反省です。

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